健康で学ぶ現代思想

健康で学ぶ現代思想

耳の中の構造は

耳の中の構造は、耳殻側から順番に「外耳(outer ear)」「中耳」「内耳」の3種類に分けることができますが、中耳の部分に細菌やウィルスがうつり、炎症がみられたり、体液が溜まる病気を中耳炎と呼ぶのです。
結核菌(Mycobacterium tuberculosis)は、菌を持っている人が「せき」をすることによって外気や内気に投げ出され、空中にフワフワしているのを今度は違う人が呼吸しながら吸い込むことで拡がります。
食中毒を起こすことで知られるブドウ球菌(staphylococcus…coccusはラテン語で「粒」の意)はグラム染色で紫色になるグラム陽性球菌であり、大別すると毒素の極めて強力な黄色ブドウ球菌(staphylococcus aureus、スタフィロコッカスアウレウス)と一方は毒素があまりないコアグラーゼ陰性ブドウ球菌(coagulase-negative staphylococci)の2種類が挙げられます。
前触れもなく発症する急性腸炎は、ほとんどの場合腹痛・吐き気・嘔吐・腹下しを伴う程度で治まりますが、バイ菌の感染による腸炎の場合は強烈な腹痛・ずっと続く吐き気・幾度も繰り返す嘔吐・下痢に加えて38℃以上の高熱が出るのが通例です。
虚血性心疾患の一つである狭心症(angina pectoris)の外科的な措置では現在「大動脈バルーンパンピング法(IABP法)」と「冠動脈(かんどうみゃく)バイパス手術(CABG)」の二つの異なる施術が高い確率で扱われています。

 

チェルノブイリ原子力発電所の事故に関する被害者の追跡調査の結果では、成人に比べると体の小さな子供のほうが風に流されてきた放射能のダメージをより受けやすくなっていることが判明しています。
子供の耳管の構造は、大人の耳管と比較すると太めで短い形で、なおかつ水平に近いため、様々な細菌が侵入しやすくなっているのです。小さな子供が急性中耳炎にかかりやすいのは、この構造が関わっています。
強い痛みを伴うヘルニアというのは正しくは「椎間板ヘルニア」と呼び、背骨の間に存在して緩衝材に近い役目を持っている椎間板という名称の柔らかい円形の線維軟骨が突出してしまった症状のことを示しています。
ロックミュージシャンのコンサートの場内やダンスするための広場などに設置されたものすごく大きなスピーカーのすぐ横で大音量を聞き続けて耳が遠くなることを「急性音響性障害(きゅうせいおんきょうせいしょうがい)」と呼んでいます。
悪性腫瘍である女性の卵巣がんは、元来、人の体をがんから保護する役割をする物質を作るための型ともいえる遺伝子の異常で起こってしまう病気です。

 

セロトニン(5-HT)神経は、自律神経の調節や痛みのブロック、様々な分泌物質の覚醒などを支配しており、大鬱病に罹患している方ではその機能が弱いことが判明しているのだ。
緊張型頭痛とはPC使用などによる肩こり、首のこりが原因の最も多いタイプの頭痛で、「まるでギューっと締め付けられるような強い痛み」「重苦しい鈍い頭痛」と言われることが多いようです。
植物に存在する化学物質、フィトケミカル(phytochemical)の仲間のスルフォラファンというブロッコリーに含まれている化学物質が、肝臓の持っている解毒酵素の効率的な生産活動を支えているのではないかという新たな真実が判明してきたのです。
現在、若い世代で長期間咳が続く結核(けっかく)の力の無い人々が増えていることや、早合点のせいで診断が遅れることが主因のアウトブレイク院内感染の発生頻度が高いようです。
くしゃみや鼻みず、鼻詰まりや目のかゆみ・ゴロゴロするような感覚などの花粉症の主な症状は、アレルギーの誘因である花粉の放出される量に比例したように悪くなってしまうデータがあるということが明らかになっています。